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攻めと受け

攻め受け御堂孝典

size 1032×729
date 2015/09/25

メガミド

ラブラブメガミド

size 600×800
date 2015/09/25
ワンドロ加筆修正

肉○○な御堂さん

肉○○な御堂さん

漫画 全3ページ
P1/P3.size 600×850
P2.size 729×1032
date 2015/09/26.27

カウントダウン

カウントダウン

SS 御堂視点
誕生日までの1分間
甘くて短いお話です

カップ麺を貴方に

カップ麺を貴方に

SS 佐伯視点
夜中にカップ麺を
食べるふたり
甘くて短いお話です

SPECIAL MENU

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御堂孝典生誕祭
鬼畜眼鏡10周年記念

カウントダウン

 私は身動ぎもせず息を詰めて佐伯を見つめていた。
 光量を落とした寝室のベッドの上、佐伯もまた私の身体の横に両手を付いたまま、彫像のように動かなかった。その青い瞳がじっと見つめているのは私ではなく、私の頭の横にあるサイドテーブルの上の置時計だ。見上げる佐伯の顔は端正で、若く引き締まった裸体は逆光に縁取られ、深い陰影を刻んでいた。下腹部に触れる佐伯の熱く湿った半勃ちのペニスの感触が私の官能を煽る。
「もう少しだから、我慢してください」
 思わず漏れたため息に佐伯は視線を動かさないまま苦笑しながら囁いた。
「佐伯……」
 唐突に私は佐伯が私を見ないことに不満を感じる。両手を伸ばして佐伯を抱きしめたら置時計から視線を外して私を見つめるだろうか。
「たったの1分ですよ。我慢出来ないなんて困った人だな。ほら、もう……時計の針が重なる」
 言われて時計を見ようと頭を動かしたが、見えなかった。短針と長針と秒針の三つの針が重なって、また離れていく様が佐伯の瞳の中に見えるかも知れないと覗き込んだが、薄闇に深い藍の色を湛える瞳には何も見えない。
「……御堂さん、お誕生日おめでとうございます」
 佐伯が私と眼を合わせて微笑んだ。私はゆっくりと手を伸ばして佐伯の頭を抱き抱える。
「……ありがとう」
「お祝いに色々と用意してますが、まずひとつめのプレゼントは俺ですね」
 優しく胸を撫でられて腰が揺れた。そのままペニスを佐伯の腹に擦り付けながら腕に力を込める。
「佐伯、早く……お前が欲しい……」
「ええ、たっぷりと味わってください」
 私の熱い吐息を飲み込む佐伯の深い口付けに答えるように舌を絡めながら、今夜はいつもより乱れてしまうかも知れないと思った。

カップ麺を貴方に

 真夜中。俺は切りのいいところで仕事を中断すると、書斎を出てキッチンに向かった。
 ケトルに少量の水を入れ火にかける。ほどなくして沸き上がった湯をストックボックスから取り出したカップ麺にゆっくりと注いだ。ふわりと醤油の香りを含んだ湯気が鼻先を掠めて俺の食欲を刺激する。
 ミネラルウォーターと箸を先にリビングに運んでから、いい具合に蒸れたカップ麺を持って俺はソファに掛けた。テレビの電源を入れて音量をオフにする。笑顔の役者が無音で商品の紹介をするCMを見ながら俺はカップ麺をすすった。旨い。
「何の匂いかと思ったら、そんなものを……身体に悪いぞ」
 ふいに声をかけられ、俺は口から麺をはみ出させたまま振り返った。パジャマ姿の御堂が眉をひそめて俺を睨んでいた。
「起こしてしまったか?」
「いや、そんなことはない。それより、小腹が空いたならカナッペか何かにしたまえ」
「カップ麺、手軽で旨いんですよ」
「そんなものが美味しいとは思えないな」
 御堂は嫌悪も露な侮蔑の視線を俺のカップ麺に落とし、吐き捨てるようにそう言った。
「思えないって……もしかして、カップ麺食べたことないんですか」
「当然だ」
 腕を組んで尊大に胸を反らす。
 今時、カップ麺を食べたことがないのが当然とは思えないし、なぜ威張るのか全くわからない。
 御堂のことをよく知らない頃なら『セレブ自慢の嫌な奴』と思ってしまいそうな態度だが、今は意外なところで世間知らずだとわかっているので、7歳年上の恋人の子供っぽさに頬が弛む。
「食わず嫌いはよくありません。食べてみてください」
「嫌だ。身体に悪い」
「そうかも知れないが、災害支援物資にもなってるんだぞ」
「それは……」
「いいから食え」
 きつく言うと御堂は嫌そうな顔のまま俺の隣に座った。手を伸ばして俺が持つカップ麺を取ろうとするのをひょいとかわす。
「君は!食べてみろって言わなかったか?」
「言いました。俺が食べさせてあげます。あーんしろ」
「全く……」
 御堂が諦めたように肩を落とす。
「ほら、口を開けて、あーん」
「んっ……あーん……」
 ほんの少し遠慮がちに開いた御堂の口に麺を入れた。
「んんっ」
「どうです?」
 御堂の咀嚼を横目で見ながら俺も麺を頬張った。
「んっ、思ったより……」
「美味しいですか?」
 俺が問うと御堂の頬が薔薇色に染まる。
「わ、悪くはない」
「スープもどうぞ」
 言いながら御堂の口にカップを寄せてゆっくりと傾けた。
「んっ……ふ」
 咽ないように慎重にかたむける。含みきれなかったスープが一筋、口の端から垂れた。
 コクリと飲み込んだのを確認して、俺は御堂の口の端から垂れたスープを舌をベッタリと頬につけて舐めとった。ビチャリと湿った音が耳を撫ぜる。
「は……あっ!やっ……」
 御堂はあえやかな声をあげると、身を捻って俺から距離を取った。慌てた仕草でティッシュを引き出し、ごしごしと頬を拭く。瞳を上げて俺をきつく睨んだつもりのようだが、縁の染まった眼は甘く潤んでいた。
「スープもいけるでしょう?」
「知るか!馬鹿!」
「御堂さんの初めてのカップ麺、俺の手ずからになりましたね」
「ばっ馬鹿……っ」
 にっこり笑ってそう告げると御堂は首筋まで赤くして俯いた。
 スープの油分で光る唇が小さく震えて、淫らに俺を誘っているようだった。

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