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攻めと受け

攻め受け御堂孝典

size 1032×729
date 2016/09/25

メガミド

潮吹き御堂さん

P1.size600×800 date2016/09/25
P2.size600×850 date 2016/09/28

プレゼント

プレゼント

漫画 全7ページ
size 600×850
date 2016/09/28

ぬくもり

ぬくもり

SS 御堂視点
佐伯と歩く御堂さん
短くて少し切ないお話

リゾートホテル

リゾートホテル

SS 佐伯視点
御堂さんの誕生日に
ホテルで過ごすふたり
甘くて短いお話です

SPECIAL MENU

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御堂孝典生誕祭
鬼畜眼鏡10周年記念

ぬくもり

 どんよりと曇った秋の日の朝、私は前を歩く佐伯の背中を見ていた。

 私たちの会社、アクワイアアソシエーションの業績は好調だ。
 だが、小さな問題が起こることがたまにあった。

 佐伯は自身の強引さが招いた苦情を処理するために取引先に向かっていた。後ろを歩く私の目的地は銀行で、行き先は違うが途中まで一緒に行こうと共に社を出た。けれど、並んで歩かず佐伯は前を、私は遅れて後ろを歩いている。
 佐伯は不機嫌だった。腹を立てながら考え込んで足早になっている。そのせいで私は少しずつ引き離されていった。
 佐伯の背中が揺れ動いている。佐伯は振り返らない。
 振り返らない佐伯の背中が私を過去にいざなった。

 あの時、私は呆然と声も出せずに佐伯の背中を見つめていた。

 扉の向こうに佐伯が消えるまでの僅かな時間に薄暗い部屋が更に暗さを増した。闇が私の視界から佐伯を奪う。真っ暗な部屋の中、やがて、バタン! と大きく扉の閉まる音が響いて私は怯えた。独りっきりになった部屋で私は理由のわからない胸の痛みに顔を歪め震えていた……

「御堂さん!」
 気づくと佐伯が両手で私の肩を支えて顔を覗き込んでいた。
「大丈夫だ」
 俯いたまま答えて、落とした鞄に手を伸ばす。
「胸を押さえていましたね。予定を変えて病院に行きましょう」
「馬鹿を言うな。少し、ぼんやりしていただけで、体調は万全だ」
 私はきっぱりと佐伯の提案を退けた。身を起こして視線を上げると表情をなくした佐伯が私を見ていた。
「佐伯、私は本当に大丈夫だ」
「本当に?」
「ああ」
 佐伯が腕を伸ばして私の身体を抱き締める。人通りはないが、往来で男ふたりが抱き合うのはどうかと思ったけれど、私は佐伯の手を振りほどけなかった。

 佐伯に捨てられたあの日に初めて知った温もりが今、ここにある。

「時間に余裕があります。どこかでひと休みしましょう」
「そうだな」

 優しい佐伯の微笑みに機嫌は直ったようだと思う。

 空は曇ったままだけれど、私たちはふたり並んで歩き出した。

リゾートホテル

「ありがとう、佐伯」

 鮮やかな花の散らばるベッドの中。裸体にシーツを纏った御堂がワイングラスを掲げ艶やかに微笑む。俺が贈った凝った意匠のイヤーカフを煌めかせた今日の御堂は絵画の中の淫靡で気怠げなオダリスクのようだった。いつもにも増して美しい。

 高級リゾートホテルのオーシャンフロントスィート。

 持参したカラオケマイクの伴奏で高らかに御堂のためのバースデーソングを1曲歌い終えた俺は窓の外に広がる真昼の常夏の海を背景にキザなポーズを決めていた。オリエンタルな雰囲気の御堂と異なり、俺は派手なアロハシャツにハーフパンツとサンダルにカンカン帽、首にはレイまでかけたリゾート気分満載のファッションだった。

 ふたり揃っての海外出張、仕事を終えた翌日が御堂の誕生日になるように調整して正解だった。
 昨日、予定通り宿泊先をこのゴージャスなホテルに変えた。
 食事を楽しんだあと、ゆったりとバーで過ごし、真夜中になってから俺は誕生日プレゼントのプラチナのイヤーカフを御堂に渡した。そして、それを付けた御堂と淫らで濃厚な夜を過ごした。明けて今、ブランチを終え、ふたりっきりのバースデーパーティーを始めた俺をしどけない格好のまま見つめる御堂は南国に当てられたのか、少し開放的になってるようだった。機嫌もすこぶるいい。

 2曲目を歌い終えた俺は御堂の拍手にお辞儀をしながら、問いかけた。
「御堂さん、次はデュエットしませんか?」
 下手だからとカラオケで歌ったことのない御堂に俺はペアマイクを差し出す。開放的になってる今なら歌ってくれるかも知れない。御堂の歌が俺は聴きたかった。
「それより、もう1曲聴かせてくれ。君の歌はとても素敵だ」
 ほんのり頬を染めてツンと顎を上げ、小首を傾げる。甘えを含んでいながら睨みつけるような傲慢な視線に俺の股間は熱くなった。ゾクゾクする。御堂の醸し出すプライドの高さを感じさせるエロチシズムに逆らえる者はいないだろう。
 俺はリクエストに答えて、御堂のためのラブソングを高らかに歌い上げた。

 御堂の拍手が心地良い。

「御堂さん、次こそデュエットを…」
「次は私の大好きな曲を歌ってくれ」
「もちろんです。でも、その前にせっかくだからデュエットしましょう」
 俺はベッドに乗り上げ、マイクを御堂の口許によせた。
 御堂が濡れた赤い舌を出してマイクを舐めるふりをする。何度か舌をひらめかせると、御堂は興奮しきって情欲に潤んだ瞳で俺を見上げ、膝をこすり合わせて、甘い吐息を漏らした。
「……どうせ握るなら、私はマイクより君のココがいい」
 ハーフパンツの上からゆっくりと股間を撫で擦られる。
「積極的ですね」
「誕生日だからな。もっとアレがしたい」
 形を確かめるように揉まれて思わず唸った。
 御堂にとってカラオケはセックスのおねだりよりも恥ずかしいのかも知れない。
「佐伯、キス」
「仰せのままに」
 唇を重ね、俺は御堂の咥内に舌を挿し込んで絡めた。

 ワインの味のする御堂の舌は溶けるように柔らかく甘く燃えるように熱かった。

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